上位10位に入っていたサイトが最大80位低下。 20位以内に入っていたサイトが圏外へ。 どれもそこそこビックキーワード。
いや違うみたいだ。
手動による対策もなし。
色々調べても捕獲された形跡なし。
行き着いた結果が、
目 次
検索エンジンの順位下落の原因究明と対策
ブラックといわれる手法は使っていません。手動の対策は通知が来ると背筋が凍るのですが、実は通知が来たほうが問題点は明確なので対策は楽。 今回の私のように愛情不足が招いた順位低下はかなり深刻です。でもやるしかありません。
駄目を建て直していく過程をご紹介します。 いろんなサイトをひっくるめて書いています。同じ理由で悩む人の参考になれば幸いです。
googleの検索順位低下の経緯
2012年からずっと放置していたサイトが複数ありました。ガラケーを支援するPCサイトやお役立ち情報の検索サイトなど。
全く手入れしなかった理由は順位が10~20位で推移していたので、まあいいやと思っておりました。
他のサイトも集客力はそれほど強くないのですが、それでも複合キーワードで10~20位前後。 そこそこの収益はありましたがスマホとガラケーに夢中で手をつける気持ちが沸きませんでした。
ある日下落は突然に
2013年12月 20位以内だったキーワードでついに30位後半に 2014年1月 ついに60位台へ 上位20位以内をキープしていたキーワードは、ホームページ開設2007年から2013年4月ごろまでずっと2位から10位の中にいました。
どんなアルゴリズム変更でも6年間びくともしなかったのですが、ここへ来て下落。 あまりの下落のひどさに問題を感じてテコ入れすることにしました。 さらに管理している他のPCサイトも軒並み大幅下落していたので、ついでに全部取り掛かることにしました。
まずは手当たり次第思い当たるものからはじめました
放置する期間が長かったせいもありますが、直すところが多すぎて何からやろうとか考える暇もなく、調べては修正の繰り返しをすることになりました。全て自分が悪いのですが。
被リンクを徹底的に削除
数年前まではOKだった被リンクもペナルティ対象になる今日この頃。 それがわかっていながらもなぜ対策をしなかったかというと「別に順位が落ちていなかったから」。 でも今は違います。
とくに駄目だと思ったのは、yomi-search系のリンク集でnoffolowがついていないものです。 昔「一発太郎」というサイトで登録した流れでそういう検索エンジン登録系を片っ端から登録した記憶があります。 数年前のyomi-search系リンク集も残っていないものが多いのですが、webmastertoolで調べると出るわ出るわ。 どれ一つnofollowがついていないので全て登録を削除しました。
yomi-searchの運営者が放置していて削除してもらえないサイトがありましたが、それはそのままにしておきました。
そのサイトがペナルティを受けていないというのもありましたので、それほど過敏になる必要はないと思ったからです。
パラメータを正しく設定した
これが一番の原因と踏んでます。久しく見ていなかったウェブマスターツールを見て愕然としたのですが、数十万あったインデックスが数万になっていました。
よくみるとパラメータ指定のところがgoogle任せに・・ パラメータでユーザー管理しているページが全て同一ページとみなされていました。 たとえば
cid=1,cid=2 ・・・ cid=n
というようなURLのパラメータがあったら自分のサイトではそれぞれ違うページなのですが、googleが「勝手にcidはすべて同じ感じのページだろう」と処理していました。 他にも同じような感じのページがありましのたで、パラメータを全て設定。
一応この処理でインデックス数は登録されていた当時の半分くらいを回復しました。登録されないのは内容の薄いページと思うのでそれは放っておくことにしました。
重複タイトルの修正
同じタイトルが発生するので、タイトル+ページ番号もしくは登録番号として重複を回避。
ワードプレスのwptouchプラグインでサイトでリダイレクトをするエラーが出ていた。 鈴木健一氏も同様の現象をTwitterでつぶやくも誰も返事なしの状態。 wptouchは、googlebotがくるとpreviewのエラーを大量に吐くことがあり困っていましたが、これもパラメータで無効指定して回避。
html、CSSコードの全書き換え
これが非常に面倒でした。 長年使っているとキャンペーンを貼ったり剥がしたり導線を変えたり色々変化していきます。そういうある意味汚れたhtmlになっていました。それを綺麗にする作業が大変でした。 基本的にはhタグの構造の見直しです。デザインも絡んでくるので修正はしんどかったです。
ワードプレステーマさらばTCD。ようこそStinger
ワードプレスサイトはそもそも選んだテーマが悪かった
ワードプレスのテーマ選びで失敗しました。TCDというのはご存知ですか? デザインが綺麗で、なおかつ安かったので購入してずっと使っていました。 でもきちんとSEO対策をやろうと思うとこのテーマが非常に弊害が多いことに気づかされました。 TCDのサイトだけどうしてもインデックスが遅く、ロングテールのキーワードも上手く引っかかってきません。
極端にデザインが変わるのはいやだったので、TCDの構文を手動で修正していました。 デザインは綺麗なのですがSEO的に中途半端なので修正がとても大変です。 特に見出しのつけ方に問題があるので自分で修正しなくてはいけませんでした。
見出しの修正をして様子を見たら順位は上がって検索エンジンの流入も増えてきたので良かったのですが、細かいチューニングやテーマのアップデートがあると結局また修正になってしまいます。全体的な設計を変えてもらわないと運用に支障が出ることがわかりTCDを諦めました。
今TCDを使っていて上手くアクセスが増えないという人は、hタグの構文を見直したほうがいいでしょう。
なんだカンダ言って皆が使っているStingerに収まりました
Stingerは、利用者も多く情報も豊富なので運営が非常に楽です。 難点はデザイン的にいまいちなのと、レスポンシブルデザインはある程度カスタマイズしないと思うような形になりません。 ただ、色んな人のブログで参考になる記述がたくさんあるので修正は大変楽でした。
検索エンジンとの愛称はいいので、やはり見た目のTCDより中身のstingerが今のところ自分の中では一番いいと思っています。
2015年6月27日からはstingerからsimplicityになりました。
2017年2月6日からはsimplicityからluxeritasになりました。
2019年8月からはaffinger5 wingになりました。
ワードプレスのテーマ選びで失敗しないためのまとめ
軽量化と高速化
CSS、gif、JPEG の軽量化とキャッシュの活用で0.01秒でも早くなることはやりつくした。 CSSは、15kbありましたがそれを4kbまで軽量化。
画像は極力別サーバー
gif、jpegはそれぞれ40%~50%軽量化しました。 ロリポップの一番安いやつを使って画像は全て別サーバーへ移動しました。. 画像読み込み時間が大幅短縮されます。
CSSは無駄の宝庫でした。テンプレートを使っている人は気持ち好いくらい無駄を削除できますので是非やってみてください。
使っていないclassなどを全て削除
テンプレートの場合、製作元が他のテンプレートでもいちいちCSSを設定しなくていいようにコーディングされている場合が多いです。
共通する設定はすべて*{}にまとめる。
その最たるものがfontなどの指定です。 baseのfontを設定してイレギュラーな設定はタグのstyle属性で設定
最後にCSS圧縮ツールを使ってサイズを軽量化しました。
CSSを全てインラインへ書き直した
圧縮して5kb以下になったのでインラインに書き直しました。5kbなら画像のサムネイルよりも小さなサイズなのでCSSはインラインで書いたほうが表示速度が速くなります。 この効果はスマホサイトで顕著に現れました。
javascriptは読み込みを一番最後にする。
また当然ですがJQueryなんて使いません。一日100アクセスも行かないサイトなら気にすることはありませんが、1000アクセス以上ある場合は多少マネタイズもできていると思うので無用なjavascriptは全て削除したほうが売上げに貢献してくれると思います。 読み込みを最後にして支障がないものは全て末尾に記載。 スマホの広告はできない場合があるので諦める。
スマホのadsense以外の広告は、iframe にする。
禁止されているところは、許可を求めればOKです。許可をださいないASPは掲載しない。 スマホのASPはアドサーバーを高速化することをきちんとやりません。読み込み遅延が発生すると、自分のサイトまで吹っ飛びます。
そのほか
mod_expire mod_deflate キャッシュ系は全てインストールして設定しました。
色々やったおかげで
googleのスピードチェックで概ね90点以上のスコアがでるようになりました。
購入して失敗したSEO対策ツール
SEOマスターEXPRESS 情報が古いです。7000円くらいですが無料の情報で十分足りるないようです。セールスページに上手く引っかかった感が否めません。
今現在、順位はどうなったかといいますと。
複合キーワードで10位以内だったキーワードは3月はじめごろ80位まで落ちましたが先月30位まで戻りました。 他も軒並み戻っていますが、まあまあ複合でもビックキーワードで20位にいたサイトも3月中旬に圏外にすっ飛びました。そのサイトがようやく80位と圏外を行ったりきたり。
そして昨日からTwitterのタイムランでにぎやかな「パンダアップデート4.0」のおかげで全体的に順位が底上げされて、いきなり検索エンジンからの流入が増えてきました。 対策やっといてよかった。とつくづく思います。 でも、これからはこうした対応をきちんとしておけばよほどのことがない限り順位は落ちないと根拠はありませんが自信も持てました。
5月20日にマット・カッツ氏が Twitterでアップデートをロールアウトしたと宣言。 それ以前から徐々に回復しつつあるサイトたちが、ここ最近ぐぐっと伸びてきました。
疑わしいと思ったけど自分ではどうにもできないこと
昨日セーフブラウジングで確認すると
「このサイトで過去 90 日間に Google がテストした 1 ページのうち 0 ページで、ユーザーの同意なしに不正なソフトウェアがダウンロードされ、インストールされていたことが判明しました。Google が最後にこのサイトを巡回したのは 2014-05-17 で、過去 90 日間にこのサイトで不審なコンテンツは検出されていません。」
管理している2サイトで上記のような表示がありました。 今現在、問題はないのですが、そろそろ90日を過ぎますのでそこで上記の表記が消えると順位も多少戻るのかなと都合のいいように解釈しています。
まとめ
2017年2月にgoogleは「愛」が大切だといったそうです。SEOで愛?ってなんだと思いましたが、今はそれが少しわかる気がします。愛情を持っていればサイトのクオリティがあがるし、変なリンクにも注意がいくし、もっと良くしようと努力する。
これからのコンテンツにはそれが必要なんですね。